2007年01月11日

結婚のモチベーションと経済力

MSN毎日インタラクティブより 雑記帳:「結婚したくない」が急増 成人式調査
◇結婚情報サービス「オーエムエムジー」が8日に成人式を迎える独身男女587人に恋愛・結婚観を聞いたところ、「結婚したくない」が20.6%を占め、前年の16.5%を大幅に上回った。


という小ネタのニュース。

文中からは、「生涯結婚したくない」のか「当面結婚したくない」のか、設問が分からない。調査した「オーエムエムジー」のサイトに行ったが、調査結果の概要については情報があったものの、設問や細かい結果の数値までは掲載されていなかった。
とりあえず、「生涯結婚したくない」ものと仮定する。19〜20歳だったら「当面結婚したくない」ほうが圧倒的に多いだろうし。

上記のニュース記事によると、結婚したくない理由のトップは、男性の場合「金がかかる」(52.7%)、女性は「一人のほうが気楽」(63.6%)だそうである。ちなみに、上記の「オーエムエムジー」のサイトの情報によると、男性側の主な理由として、お金の他に「自信のなさ」も挙げられている。

この結果だけから見ると、男性は経済力があれば結婚へ向かい、女性は経済力があればあるほど結婚から遠ざかるかのようだ。
「一人のほうが気楽」などと言えるのは、経済的な不安がないからに他ならない。仕事につけず食い扶持にも困るような状況であれば、親にでも男にでもすがりたくなる。実際に仕事をもっていたり、大学などを卒業後に就職して自分で稼ぐ気があればこその、この発想である。

経済力*1のある男と経済力のない女が結婚することは、よくあることだった。大黒柱の夫と専業主婦の妻という組み合わせである。これは互いに需要と供給が合致していた。
では、経済力のない男、経済力のある女はどうなるのか。
経済力のない男は、経済力のない女の組み合わせはどうか。もちろん互いに好きになって結婚し、貧しいながらも二人で頑張っていこうね、というのはありだ。だが逆に言えば、それしかありえない。需要と供給はそこに存在しない。
経済力のない男と経済力のある女は、一瞬よい組み合わせのように見えるだろう。ところが、男側の需要はあっても、女側の供給はない。経済力さえあれば、結婚するより一人でいるほうがずっといいからだ。

調査結果からは、そういうことになる。

この、女側の心理は、よく理解できる。
結婚なんて、せずに済めばそれに越したことはないのだ。やむを得ない事情やら理由やら圧力やらがなければ、できればしたくない。大多数とは言わないが、そう思っている女性は少なくはない。
昔(といっても現在の50〜60代くらいまでだろうか)は、そういったボーダーラインの女性に対して、さまざまな社会的家庭的圧力がかけられ、「できればしたくない、じゃ済まないんだから」と嫁に出していた。結婚は積極的にするものだし、することが大人としての義務、とまでは言い過ぎだが、社会における大人としての役割だとされていた。
そういった圧力が減れば、結婚しない人、したくない人が増えるのも当然だろうと思う。

だが、社会的に結婚に向かわせる圧力がある状態が好ましいとは全く思わない。
結婚が減り、出産が減り、若い世代が減ることは、現在のような個々の自由を尊重する世の中では当然起こってくる。そのことを前提にした上で社会的システムを変化させていくしかないんじゃないだろうか。
「一人のほうが気楽」な人を結婚する気にさせるには、よっぽど「一人より二人のほうがお得*2」と思わせるしかないと思うが、そんな方法があるとも思えない。


*1:ここで言う「経済力」とは、生活費を手に入れる能力や現に資産を持っているかどうか、すなわち生活するために必要な金を用意する力を指すとする。

*2:金銭的な得とは限らず、もっと抽象的な意味でも。



ラベル:結婚 ニュース
posted by あずみ at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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